がんになる原因

肥満はがんの大きな原因です。

運動不足や食生活が原因の肥満からがんになることが多いのです。

運動不足

がんになる一番の原因は、運動不足からくる肥満によるものです。
人間と同じように運動不足や食生活の乱れから肥満になり、内臓を支える筋肉の衰えが始まります。
そのため慢性的な肥満状態からがんを発症する犬が少なくありません。
わんちゃんは、食事の前に日々散歩や運動をさせ、お水を与えてから食事をさせるのが最も予防になります。
ただし、小型犬や老犬になると、日射病や熱中症になりやすいため、散歩や運動をさせる時は十分に気をつけましょう。

ストレス

わんちゃんとねこちゃんには飼い主さんとの関係性に違いがありますが、特にわんちゃんは飼い主さんにかまって欲しい動物です。それだけにストレスの影響を受けやすい動物でもあるのです。
例えば、普段家の外で過ごしているわんちゃんは、のびのびと時間を過ごしている様に見えますが、飼い主さんと離れて過ごしているので、それだけでストレスを感じています。
また逆に、普段家の中で一緒に過ごしているわんちゃん達は、部屋の一区画しか遊ぶ場所がなかったり、飼い主さんが外出してしまったりすると、淋しさでストレスを感じます。
犬は退屈なだけでも、ストレスを感じる動物なのです。

ストレスのサイン

犬はストレスを感じている時に次のような行為をします。

1.自分のしっぽをしきりにおいかける
2.飼い主が触ろうとすると、吠えたりかみついたりする
3.自分の足をずっと舐めている
4.自分の毛をかみ切ろうとする
5.自分のしっぽを嚙む

このような行為はほんの一例ですが、本来ペットは飼い主と一緒に過ごしたり遊んだりする時間を必要としています。
このような行為をし始めた時には、単に運動不足の場合もありますが、飼い主さんともっと遊びたい、同じ時間を過ごしたいと感じているのかもしれません。
ストレスは病気やがんの大きな原因ともなります。
ペットのストレスサインに、早めに気づいてあげてください。

食生活

人間と同じように、ペットのがんの原因には食生活も大きな要因を占めています。
最近のペットフードは、栄養のバランスや味つけなど工夫されていますが、酸化防止剤の入ったペットフードは、がんになりやすい成分を含むため与えないようにしましょう。
ペットフードはAAFCOの基準をクリア(賞味期限6か月以内)しているものをお薦めします。
(AAFCOとは、米国飼料検査官協会で、AAFCO基準合格、AAFCO承認などの表記のあるものは、厳しい試験をクリアしています。また賞味期限が6か月以内のものは不必要な酸化防止剤等の量が少ないことから、動物への悪影響が少ないと考えられます)
また、ペットが食べたいだけ食べ物を与えたり、人間と同じものを与えたりしてしまうと、肥満の原因になり、がんを引き起こす要因ともなります。
人間にとって美味しいものでも、わんちゃん、ねこちゃんにとっては害になる食べ物もあるため、ペットフード以外のものを与える時には注意しましょう。

遺伝

大型犬や純血種の家族などで、がんで亡くなった親から生まれた子供については遺伝によりがんにかかりやすいと言われています。ラブラドールレトリバーやゴールデンレトリバーなどの大型犬は、比較的がんにかかりやすいと言われていますので、親犬ががんで亡くなった場合、その子犬もがんにかかる可能性が高いので、普段からよく注意しましょう。

長居動物病院 電話番号06-6693-4801

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