2012.04.03更新
悪性腫瘍が肺や肝臓・脾臓など全身に転移してしまった「進行がん」のわんちゃんに対して、新しい治療法ができました。
がん細胞の増殖を抑制する分子標的剤とサリドマイド・抗炎症剤を組み合わせて投与することにより、全身転移で苦しんでいるわんちゃんのQOL(Quality of Life: 生活の質)を良くすることができます。
くわしくは、お電話にてお問い合わせください。
投稿者: 長居動物病院
2012.04.03更新
悪性黒色腫(メラノーマ)ってどんな病気?
悪性黒色腫(メラノーマ)とは皮膚にできる悪性腫瘍で、とくに口腔内や爪床(爪の付け根)にできるものは悪性度が高いとされます。
治療法は?
外科手術による切除、抗がん剤投与、放射線照射といった治療法があります。しかし、悪性度が高い口腔内や爪床のメラノーマでは、発見時すでにリンパ節や肺にがん細胞が転移していることが多いため、根治(完治)することは困難です。
そこで当院では従来の手術による切除と抗がん剤(プラチナ製剤)による化学療法に加え、インターフェロン・がんワクチンを用いた免疫療法を併せて行うことで、副作用もほとんどみられずとても良い治療成績をあげています。
投稿者: 長居動物病院
2012.04.02更新
猫の口内炎は難治性のものが多く、原因としては、歯石などの歯の汚れのほかウイルス感染や自己免疫疾患などがあげられます。
治療は対症療法(症状を抑えるだけの治療)となることが多く、対症療法として用いられるステロイド剤の副作用が心配されます。
そこで今回、とくに自己免疫性の口内炎に対し、ルペオールと呼ばれる植物由来成分のお薬を皮下注射したところ、約2週間口内炎の痛みを軽減できることがわかりました。もちろん、ルペオールはステロイド剤のような副作用の心配はありません。
くわしくは、お電話にてお問い合わせください。
投稿者: 長居動物病院
2012.04.01更新
骨肉腫は、断脚後高率に肺や他の臓器に転移し、ほとんどの症例は1年以内に死亡してしまいます。
当院では、肺転移の病変をできるだけ大きくならないよう、名古屋大学医学部の協力を得て、リポゾームという脂質膜の中に IL-2と呼ばれる抗腫瘍サイトカインを閉じ込め、ネフライザーという家庭でも使用できる装置を用い、鼻や口から吸引させ肺の免疫細胞を活性化し、 癌の転移を極力抑える治療を行っています。
さらに、新たにラパマイシン(rapamycin)という人の骨肉腫の治療に用いられている分子標的剤の内服薬をスイスより輸入し、 上記治療と合わせて投薬し、治療成績の向上に努めております。
2年以上元気に生存した症例もありますので、是非院長にお問い合わせください。
投稿者: 長居動物病院